子供の運動能力について
子供の成長と運動について
運動は成長に欠かせないものです。現代の子供は、年々運動する時間が減り塾での勉強やテレビゲームの普及、遊び場の減少など原因はいろいろありますが、子供たちに身体を動かして遊ぶことの楽しさを知ってもらいたい事と、大人は子供が身体を動かすことの重要性を知っていただきたいと思います。
成長期の運動は後で取り返すことが出来ません。運動をすることは、姿勢と非常に強い結びつきを持っています。なぜならば、良い姿勢を維持するのに大切なのは「筋肉」の強さと柔らかさのバランスだからです。筋肉はコルセットの役目をしています。また、運動不足になると食欲がわかない上、夜の寝つきが悪くなります。よって、翌朝の目覚めも悪くなり、一日をボーっと過ごす悪循環になってしまいます。しかし、運動をすると、それ自体が成長ホルモンの分泌を促す上、熟眠をもたらしてくれるので十分な成長ホルモンが分 泌されます。さらに、食欲が増すため骨の成長にもつながるのです。また、運動する事で脳を刺激し、脳機能を発達させます。実はスポーツと学問を両立させる事は勉学にも最適と言われます。また、脳自体は体の成長と共に大きくなりますが、脳機能も当然に発達する訳ではありません。体を動かす事で、脳に刺激を与え、その刺激が脳と体中の神経とをさらに結び付きます。しかしこれらの脳機能が成長する時期は体の成長より早く小学校時代にほぼ完成すると言われています。また脳と体中の神経がつながる時期も小学生時代に完成すると言われています。これをゴールデンエージと呼び、生涯小学生の時代にしか訪れません。また、この時期に脳と神経を如何に多く結び付けるかが、実は老後の健康寿命にも影響があると言われます。国も健康寿命を延ばすために、積極的にスポーツ少年団への加入を推奨しています。
なぜ運動能力は低下しているのか
文部科学省の調査によりますと、子どもの体力・運動能力は、1985年ごろから低下しています。現在の子どもの結果を親の世代である30年前と比較すると、ほとんどのテスト項目において、子どもの世代が親の世代を下まわっています。運動能力の低下は野球をする上ではもちろん、日常生活でも重要な要素です。
近年見られる運動能力の低下には運動の出来る子・運動の出来ない子の二極化傾向にあるとの調査結果が出ています。理由について、一つ目の理由は保護者の中で社会に出た際に必要な読み書きや計算といった勉強が最優先になり、保護者が運動やスポーツを後回しになっている風潮が挙げられます。二つ目の理由は遊びの多様化。私たちの子どもの頃は遊びといえば、外遊びしかなく、遊びの中で自然と体を動かしていましたが、今はゲームなど室内での遊びを選ぶ子どもが多く、体を動かす機会が減っていることが挙げられます。
そして、最後の理由は子どもたちの多忙化です。ある市で調査をした結果では、だいたい週4日は習い事に通っている子が多く、中には週7日毎日、習い事に通っている子もいました。本人に遊ぶ気があっても、友だちとの時間が合わずに遊んでくれる相手がいないのです。よく言われる3つの間、“仲間、時間、空間”が今の子どもにとって不足しています。体を動かすことの意味、重要性を保護者に知ってもらうことが必要です。
現代では周囲の大人が運動するための“三つの間”を用意する必要があります。一方で、スポーツをやっていない子どもにとって運動は一見、必要ないと考える保護者もいるかもしれません。しかし、それは間違った考えで、幼少期に運動するメリット大いにあります。「体を動かすと人間の身体の機能が高まるということはよく知られていますが、使わなければ、体の機能は低下するという事はあまり知られていません。小学生の頃には巧に動くことが出きる能力を、中学生は全身の持久力を高めるといった年代ごとに高めておきたい力というのがあります。ほどよく運動すれば高まるのですが、しないままだと本来高まるはずだった力が身につかずに大人になってしまうという問題が潜んでいます。スポーツをやらない子どもたちにとっても、日常生活でも重要になります。小学校でも朝礼で倒れない子がまずいないと言われていますが、ずっと立ち続けることが出来ないという運動能力の問題とともに、朝ごはんを食べない、就寝時刻が遅い、テレビを見る時間が長い、といった生活リズムの変化も大きな要因です。野球の上達とともに運動能力を高める意識や正しい生活習慣を身につけることが大事です。
入団について
お子様に「野球がしたい」といわれた時にどうしますか?
近くの少年野球チームはどこだろうか?実際は多くの場合、近くの小学校を中心とした野球チームがあり、そのうちのどこかひとつのチームを選んで入団し、お世話になることがほとんどだと思いますが、そこはどのような練習をしているのか?またどの様なチームなのだろうか?練習日程はどうだろうか?など、色々考えると思います。そして今、このホームページをご覧になっている皆様もまさに同様な疑問をお持ちだと思います。
また、入部するとして、どんな大会に出場しているのだろうか?他のチームとはどこが違うのだろうか?など、さらに様々な疑問や不安も出てくると思います。そんな方々に少しでも、当球団、ひいては少年軟式野球の世界を理解していただき、入団の際のご参考にしていただければと思います。